伝統工芸品がアーティストの手で新たな姿に 福島県会津若松市の御宿東鳳に展示

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伝統工芸品がアーティストの手で新たな姿に 福島県会津若松市の御宿東鳳に展示

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福島県会津若松市東山温泉の御宿東鳳は、制作過程で破損し商品として出荷できない会津慶山焼を活用したアート作品を11月1日から展示する。伝統工芸品がアーティストの手で新たな姿に生まれ変わり、宿泊客を出迎える。
御宿東鳳などを運営するオリックス・ホテルマネジメント(本社・東京都)が全国20カ所で展開する事業の一つ。本来は捨ててしまう地域の素材や端材を活用し、さまざまなアート作品を制作した。
会津慶山焼を手がける市内の「やま陶」が協力し、焼成の際にひび割れしたり、欠けたりした器などを提供した。アーティストグループ「mokemoke」が器の表面や割れ目に繊維状の飾りを施した。
やま陶では年間約100キロの陶器が制作過程で破損してしまう。社長の曲山輝一さん(49)は「陶器にもう一度命を吹き込んでもらった。形を変えた作品を見て、会津慶山焼に親しんでもらえたらうれしい」と話している。作品は1年ほどロビーフロアに飾られる。