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拓殖大工学部デザイン学科の学生19人は、会津の伝統工芸品の赤べこと全国各地の特産品や祭りなどがコラボレーションした「デザインべこ」を制作した。福島県会津若松市のアカベコランド飯盛山店で作品22点を展示し、12月上旬まで人気投票を行っている。
拓殖大の小出昌二准教授(白河市出身)と会津大短期大学部産業情報学科の高橋延昌教授が2014(平成26)年からJR只見線の応援活動を実施していた縁で実現した。
拓殖大の学生は自由で斬新な発想で、ユニークなデザインべこを完成させた。東京都昭島市で親しまれるクジラをモチーフにした作品や、博多の水炊き、千葉県の落花生、神奈川県鎌倉市の江の島などがテーマの力作が並んだ。アカベコランドが張り子を提供した。
18日、アカベコランド飯盛山店で発表会が開かれた。3年の馬上翔さんは「活動をきっかけに福島県に来られてうれしい。赤べこの歴史を調べたり、地元の文化を見直したりして良い作品ができた」と話した。
会場では作品の横にQRコードが設置され、読み込むと制作者の思いやコンセプトなどが閲覧できる。小出准教授は「会場を訪れ、作品を間近で見て楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。

