福島のニュース
スタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さんのスペシャルトーク(講演会)は25日、福島市のアオウゼで開かれた。設立から40年がたったスタジオの歩みを振り返った。
映画雑誌「キネマ旬報」元編集長で、鈴木さんと親交のある青木真弥さん(アオウゼ事業推進アドバイザー)との掛け合いで、ジブリ作品の舞台裏などを語り合った。
話題の一つに上がったのは、2023(令和5)年公開の長編作「君たちはどう生きるか」。宮崎駿監督が2013年公開の「風立ちぬ」を持って長編作からの「引退」を宣言した後に手がけたもので、鈴木さんは「もう、これ(風立ちぬ)で終わりかと思っていたのに…」と回顧。作品づくりのため、完成に10年近くを要したことを明かし、「彼(宮崎監督)に50年近く、青春をささげてきた。そろそろ返してほしい」と会場の笑いを誘った。
「君たちはどう生きるか」は、作品情報が公開まで明かされなかった中、海外でもヒットを記録。鈴木さんは「ハリウッドでは、悪い人をやっつけるという作品が多い。そうじゃないものが新鮮だったのだろう」と述べた。
講演会はアオウゼの創立15周年記念企画。(県北版)

