福島のニュース
【ペルー・マチュピチュ村で本宮支局長・小野雄太郎】福島県大玉村の押山利一村長は27日(日本時間28日)、マチュピチュ村との友好都市協定締結10周年を記念し、大玉村出身で初代マチュピチュ村長の野内与吉の顕彰プレートの除幕式に現地で臨んだ。関係者は両村のさらなる交流発展に向けた決意を新たにするとともに、野内の功績を後世に継承すると誓った。
顕彰プレートはマチュピチュ村のミラドール・リオ・ビルカノタ公園内に整備された。野内の写真と共に、紹介文が日本語、スペイン語、英語で記載されている。幸運の象徴とされるハチドリも装飾された。
除幕式には、両村の関係者や野内の親族ら約50人が出席した。押山村長らは羽織はかま姿、マチュピチュ村のエルビス・ラトーレ村長はインカ帝国時代の皇帝の衣装で臨んだ。
押山村長は「今まで以上に絆を大切にしたい。両村のさまざまな分野での振興発展を目的に連携を図り、交流が深まることを祈っている」、ラトーレ村長は「野内の誠実な奉仕精神と地域発展への献身は今もわれわれの心に残っている。野内の模範的な姿が新しい世代にも伝わるよう、両村の絆を強めたい」とそれぞれあいさつした。両村長がプレートを披露すると、出席者らから大きな拍手がわき上がった。除幕を祝い、地元住民による伝統舞踊が披露された。
野内は1917(大正6)年に21歳で契約移民としてペルーに渡った。クスコ―マチュピチュ間の鉄道工事に携わったり、マチュピチュ集落(現マチュピチュ村)で湧き水をひいたり、ホテルを開業したりして地域の発展に尽くした。住民の支持を受け、1948(昭和23)年に初代村長に就いた。
大玉村は野内の縁から、マチュピチュ村の要望を受けて2015(平成27)年に友好都市協定を結んだ。これまで両村の村民や村長らが現地を訪問し合い、互いの文化や風習に親しんできた。■両村の友好これからも
関係者が期待の声
除幕式に出席した関係者からは両村の交流の深化や、野内与吉の功績に改めて光が当たることへの期待の声が上がった。
「このような形で父の名前が刻まれて光栄。感激している」。野内の次男エフライン・ノウチさん(78)=クスコ市在住=は涙を浮かべて喜んだ。「父の故郷とマチュピチュ村の友好関係がこれからも長く続くことが悲願だ」と話した。
大玉村から出席した野内の親族で、顕彰プレート制作実行委員長を務めた野内文孝さん(78)は「立派なプレートができ、うれしい。世界中からクラウドファンディングで資金を募り、完成できた。協力に感謝する」と表情を緩めた。制作実行委員の須藤綾子さん(46)は「帰国後、訪問の報告書を作成する予定。野内の功績を大人はもちろん、子どもにも分かりやすく伝えたい」と語った。
顕彰プレートはマチュピチュ村のミラドール・リオ・ビルカノタ公園内に整備された。野内の写真と共に、紹介文が日本語、スペイン語、英語で記載されている。幸運の象徴とされるハチドリも装飾された。
除幕式には、両村の関係者や野内の親族ら約50人が出席した。押山村長らは羽織はかま姿、マチュピチュ村のエルビス・ラトーレ村長はインカ帝国時代の皇帝の衣装で臨んだ。
押山村長は「今まで以上に絆を大切にしたい。両村のさまざまな分野での振興発展を目的に連携を図り、交流が深まることを祈っている」、ラトーレ村長は「野内の誠実な奉仕精神と地域発展への献身は今もわれわれの心に残っている。野内の模範的な姿が新しい世代にも伝わるよう、両村の絆を強めたい」とそれぞれあいさつした。両村長がプレートを披露すると、出席者らから大きな拍手がわき上がった。除幕を祝い、地元住民による伝統舞踊が披露された。
野内は1917(大正6)年に21歳で契約移民としてペルーに渡った。クスコ―マチュピチュ間の鉄道工事に携わったり、マチュピチュ集落(現マチュピチュ村)で湧き水をひいたり、ホテルを開業したりして地域の発展に尽くした。住民の支持を受け、1948(昭和23)年に初代村長に就いた。
大玉村は野内の縁から、マチュピチュ村の要望を受けて2015(平成27)年に友好都市協定を結んだ。これまで両村の村民や村長らが現地を訪問し合い、互いの文化や風習に親しんできた。■両村の友好これからも
関係者が期待の声
除幕式に出席した関係者からは両村の交流の深化や、野内与吉の功績に改めて光が当たることへの期待の声が上がった。
「このような形で父の名前が刻まれて光栄。感激している」。野内の次男エフライン・ノウチさん(78)=クスコ市在住=は涙を浮かべて喜んだ。「父の故郷とマチュピチュ村の友好関係がこれからも長く続くことが悲願だ」と話した。
大玉村から出席した野内の親族で、顕彰プレート制作実行委員長を務めた野内文孝さん(78)は「立派なプレートができ、うれしい。世界中からクラウドファンディングで資金を募り、完成できた。協力に感謝する」と表情を緩めた。制作実行委員の須藤綾子さん(46)は「帰国後、訪問の報告書を作成する予定。野内の功績を大人はもちろん、子どもにも分かりやすく伝えたい」と語った。

