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福島県郡山市のラーメン店「あさくさらーメン」の運営会社「浅草」は今年、創業100周年を迎えた。大村常雄専務(69)は「地域の皆様のおかげ」と感謝の思いを込め、熱々の一杯を提供する。
1925(大正14)年、市内のすずらん通り(現在の駅前2丁目)に「浅草式マツヤ食堂」を開業した。初代店主・大村豊三郎さんが修業した東京都浅草が店名の由来となっている。
同社は昭和に入ると、ラーメン専門店「サッポロラーメンあさくさ」をオープンさせた。当時から、定番メニューのみそラーメンを提供してきた。時代の移り変わりとともに移転や店名の変更を重ね、現在は「あさくさらーメン」の店名で駅前、西ノ内の2店舗を経営している。
あっさりしながらも、コクのあるみそラーメンは多くの常連客から支持を得ている。定番の味を大切にしつつ、地域のにぎわいのため新たなメニュー開発にも力を入れている。
駅前店では、ご当地ラーメン「郡山ブラック」を盛り上げようと「あさくさブラック」を発売した。西ノ内店では「濃いみそつけ麺」や「濃い味みそ」のラーメンを提供し、話題を集めている。
「先代から続く味わいを守りつつ、新しいチャレンジにも積極的に取り組んでいく」。大村専務は愛され続けるラーメン作りに情熱を注ぐ覚悟だ。各店舗の営業情報はQRコードからアクセスできるホームページへ。(郡山版)

