「画壇の仙人」熊谷守一の墨彩画展示 11日まで 福島県いわき市の小野美術

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「画壇の仙人」熊谷守一の墨彩画展示 11日まで 福島県いわき市の小野美術

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「画壇の仙人」との異名で知られる画家・熊谷守一の墨彩画展は11日まで、福島県いわき市平中町の小野美術で開かれている。
熊谷は岐阜県出身。油彩画で広く知られているが、1940(昭和15)年ごろから墨彩画や水墨画にも本格的に取り組むようになった。文化勲章や叙勲受章を辞退するなど栄誉に関心はなく、東京都豊島区千早の自宅にこもって黙々と創作に励んだ。1977年に死去し、自宅跡には作品を集めた美術館が建てられた。
墨彩画や版画、書など約40点を展示販売している。晩年は自宅の庭に咲く花や、庭にやってきた昆虫といった身近な生き物を題材とした。対象を平面的なモチーフで捉え、味わい深いタッチで描いた作品が並ぶ。担当者は「熊谷の墨彩画が一堂に会する貴重な展覧会になった。独特の淡い雰囲気で表現された秀作を鑑賞してほしい」と呼び掛けている。
時間は午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。5日は休み。問い合わせは小野美術へ。(いわき版)