福島のニュース
パレスチナの女子サッカー選手と福島県広野町のふたば未来学園高の生徒の交流イベントは31日、同校で開かれ、両国の文化に理解を深め、友情をはぐくんだ。
紛争などにより自国内で十分な練習環境を確保できない海外アスリートを支援するスポーツ庁の事業の一環。日本サッカー協会(JFA)が招いたパレスチナの13歳から18歳までの世代別代表選手ら10人と女性指導者1人が25日に来日し、Jヴィレッジ(楢葉・広野町)での練習などに励んでいる。
イベントにはパレスチナの選手と同校トップアスリート系列の1年生39人が参加した。両国のスポーツや料理に関するクイズなどに取り組み、それぞれの文化や特徴を学んだ。選手と生徒は英語で会話を交わすなどして交流を深めた。
パレスチナのロレナ・ナーベルさん(16)は「日本の文化はクールで、人々は親切。国も人も好きになった」と話した。ナダ・ヒジャーズさん(16)は紛争により自宅でしか練習できていない状況を語り、「Jヴィレッジの素晴らしいピッチでボールを蹴ることができて、本当にうれしい」と感謝した。
イベントに立ち会ったJFAの田嶋幸三名誉会長は「若い世代の交流は互いに良い刺激を受ける。福島を訪れたことで、紛争からも復興できると感じてもらいたい」と話した。

