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復興庁の復興ノウハウ講演会は10月30日、福島県浪江町のふれあい交流センターで開かれた。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に携わる関係者らが複合災害の記憶と教訓をつないでいく重要性を再認識した。
現地とオンラインをつなぎ、県内外の被災地で復興まちづくりに関わる個人・団体ら約60人が参加した。県内各地で語り部活動する「浪江まち物語つたえ隊」の岡洋子さんを講師に招いた。
岡さんは震災と原発事故を題材にした紙芝居を披露。複合災害が起きた無念さを話し、「原発事故の見えない恐怖、何も分からない不安は人の心を傷つけ続ける」と訴えた。
復興ノウハウ講演会は復興の過程で蓄積されている知見を広く発信し、地域の課題解決に役立ててもらう狙い。今年度2回目の開催で、来年1月ごろまでに計6回程度、同様の企画を催す計画だ。(相双版)

