飛び出す地図で「たびえほん」 福島県の県南、奥会津の12市町村 子ども向け観光パンフレット開発へ

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飛び出す地図で「たびえほん」 福島県の県南、奥会津の12市町村 子ども向け観光パンフレット開発へ

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福島県の県南地方と奥会津地方を中心とした12市町村は来年度、地域の魅力を紹介する子ども向け観光パンフレット「たびえほん」を開発する。地図が飛び出す仕掛けで子どもの興味を引き、「ここに行ってみたい!」と思わせることで、家族との旅行に結びつける。
参加自治体は白河、西郷、天栄、下郷、檜枝岐、只見、南会津、柳津、三島、金山、昭和、会津美里の12市町村。観光パンフレットには体験の要素をちりばめ、子どもたちが各地域の魅力に触れながら楽しめる内容に仕上げる。詳細は今後詰めるが、旅の思い出を日記で残したり、写真を差し込んでアルバムにしたりできるようにする予定だ。
12市町村の総面積は埼玉県よりも広く、車がないと移動が難しい上、車があっても負担が大きいという課題を抱えている。こうした事情を踏まえ、豊かな自然の風景などを生かした「移動も楽しめる旅」を提案する。
特産品を活用したご当地スイーツを発信し、購入者に他店舗で使えるクーポンを配布するなどして周遊を促す。両地方に共通の愛称を打ち出し、観光地としての認知度や魅力度を高める。首都圏や新潟県での特産品直売会、交流サイト(SNS)での最新情報の発信などにも取り組む。
10月31日、昭和村で首長会議を開き、今年度に協議会を設立し、来年度から本格的な活動に入る方針を決めた。白河市の鈴木和夫市長は「まずはやってみて、軌道修正しながら、広域連携に継続的に取り組みたい」と語った。