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成り済まし詐欺を未然に防いだとして福島県警福島署は10月31日、市内3事業所に署長感謝状を贈った。
感謝状を受けたのは文知摺郵便局、飯野タクシー、福島太田町郵便局。同署によると、息子や警察官をかたるオレオレ詐欺で現金をだまし取られそうになった70代、80代女性の被害を水際で食い止めた。利用客の慌てる姿や普段と違う行動に違和感を覚え、積極的に声をかけて同署に相談した。
贈呈式は同署で行い、渋川敬蔵署長が文知摺郵便局の高橋恵美さん、飯野タクシーの伊藤洋一郎さん、福島太田町郵便局の倉持しぐれさんに感謝状を手渡した。
高橋さんは「もしかしたらお金だけでなく命や人生も奪われたかもしれない」、伊藤さんは「詐欺が社会からなくなってほしい」、倉持さんは「誰かが助けられるような仕組みが大事だ」と話した。
福島署管内で1~9月までに認知した成り済まし詐欺の被害は約1億4千万円(22件)に上り、前年同期の4千万円(12件)から大幅に増えている。

