昭和の「花嫁行列」を再現 22日の十日市で披露 町民が準備進める 福島県浪江町

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昭和の「花嫁行列」を再現 22日の十日市で披露 町民が準備進める 福島県浪江町

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福島県浪江町で昭和時代に行われていた伝統行事「花嫁行列」が22日、新町通りで催される十日市で再現される。今回で3回目。1日に町内のり庵でワークショップが行われ、町民らが本番で使う髪飾りなどを作った。
町民有志らでつくる「浪江『り』の会」が企画。東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生前に町内で貸衣装屋を営んでいた「あさだ衣裳店」から、当時使っていた花嫁衣装を譲り受けたのを機に、2023(令和5)年から行列を再現している。町内ではかつて長持唄を響かせて地域を歩き、かご馬の男性が滑稽なしぐさを見せて結婚を祝福していたという。
ワークショップには住民ら約30人が参加。地元のわらを使って縄もじりを体験したほか、花嫁の髪飾りやかご馬を作った。
当日は午前10時ごろにホテルなみえ前を出発し、約300メートルを練り歩く予定。浪江「り」の会の石橋いづみ代表は「当日参加型の企画も考えている。参加者の心を一つにして行列に臨む」と述べた。(相双版)