107歳細谷さん、緻密な刺しゅう16点出品 福島県西郷村文化祭に 「体が動く限り作り続ける」

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107歳細谷さん、緻密な刺しゅう16点出品 福島県西郷村文化祭に 「体が動く限り作り続ける」

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西郷村文化祭の作品展示会は3日まで、村文化センターで開かれている。582点の作品が並ぶ中、福島県西郷村小田倉の107歳、細谷よ志ゑさんの刺しゅう作品16点が並び、緻密な作品群が来場者を驚かせている。
1日、会場を訪れた細谷さんは「自分の作品がたくさん展示されていてうれしい」と話した。白河市出身の細谷さんは白河高等女学校(現白河旭高)に在学していた17歳の時、刺しゅう作品の制作を始めた。そこから約90年、ほとんど毎日作品作りに励んできた。長年の作品の中には1畳ほどの大作もあるという。107歳となった今も1日5時間、年間で30点を作り上げている。
細谷さんは子3人、孫3人、ひ孫5人、やしゃご1人に恵まれた。現在は西郷村小田倉で長男昭夫さん(79)夫婦と暮らしているが身の回りのことは全て自分でできるほど元気だという。
元気の秘訣は「大好きな縫い物や刺しゅうを続けられていること」と話し、「体が動く限り作品作りを続けたい」と生涯現役を掲げている。(県南版)