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アニメ映画「君の名は。」「すずめの戸締まり」などのアニメーション美術監督丹治匠さん(福島市出身)のトークセッションは2日、同市の桜の聖母短大で開かれた。
同短大創立70周年記念で、同日に開催した学園祭「あかしや祭」特別企画。丹治さんは「大人になっていく時にどうやって自分のやりたい事を見つけるか。」をテーマに自らの思いを語った。高校卒業まで市内で過ごしており「絵にはその人の育った風土が反映される」とし、「東京で絵を描き始めて気付いた。福島での生活や風景が頭や体に入っている。その質感や空気感が作品に現れる」と明かした。手がけてきた作品をスライドで紹介しながら、「自分が楽しいと感じ、誰かのためになる仕事や活動はどこにあるか。答えを見つけるには今、目の前の事を一生懸命やるしかない」と学生らにエールを送った。
丹治さんは福島民報の連載「つれづれ歌日記」で、毎年1月から6月までの挿絵を担当している。

