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休業中の福島県猪苗代町の箕輪スキー場は今季、再開する見通しとなった。町が検討していた新たな運営会社設立が正式に決まった。設立費用7千万円を盛り込んだ2025(令和7)年度一般会計補正予算が6日、町議会臨時議会で可決された。
箕輪スキー場は第三セクター「横向高原リゾート」が運営してきた。親会社ブルーキャピタルマネジメント(東京都)の経営不振などから昨季、休業した。
新たな運営体制や再開に向けた今後の動きは【図】の通り。町が設立する新会社はブルーキャピタルマネジメントからスキー場資産を買い取り、スキー場の事業譲渡を受ける。リフト運行などスキー場運営を民間企業に委託し、委託企業から出資も受ける。横向高原リゾートは清算する。
リフトなどの設備点検が必要なため、再開時期は流動的だが、二瓶盛一町長は臨時議会で「年内再開に向けて努力したい」と答弁した。町は今後、施設修繕費なども一部負担する方針。
箕輪スキー場は1989(平成元)年12月の開業。標高千~1500メートルに位置し、雪質の良いゲレンデとして知られている。
箕輪スキー場の再開見通しに町内の観光施設からは歓迎の声が上がった。スキー場近くにある「森の旅亭マウント磐梯」は昨季、団体スキー客約1500泊分がキャンセルとなった。再開見通しが不透明だったため今季分のキャンセルも出ている。担当者は「一日でも早く再開してほしい。再開日が決まり次第、積極的に誘客を図る」と話した。

