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福島県郡山市の星総合病院は電子カルテの情報や病床の空き状況をリアルタイムで一元化し、可視化するシステム「コマンドセンター」を県内の医療機関で初めて導入した。効果的な病床管理による入退院の円滑化や業務効率化が見込まれる。
一元化されるのは、病棟ごとの入院患者数と性別、各日の入退院情報、手術や検査といった患者の予定、退院目標日など。情報は10分ごとに更新され、各病棟や救急外来などのモニターで常時見られる。地域の医療機関との連携により、転院先の病床利用率も把握できる。
10月中旬に導入以降、入退院管理者に予定を照会する、他の医療機関に電話で空き病床を確認するなどの手間が不要になった。患者情報の一覧表示により、看護師らの引き継ぎも簡略化された。遠藤康二郎入退院支援センター長は「情報伝達・収集の時間が減れば患者のケアに当てられる」と医療の質向上でも効果を期待している。

