福島ファイヤーボンズ、福井下し10連勝 戦術浸透、攻守に一体感 観客3602人声援後押し

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福島ファイヤーボンズ、福井下し10連勝 戦術浸透、攻守に一体感 観客3602人声援後押し

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「新たな記録を打ち立てよう」。バスケットボールのりそなBリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは8日、ライアン・マルシャンヘッドコーチ(HC)=(36)=のかけ声を力に変え、福島県郡山市の宝来屋ボンズアリーナ(郡山総合体育館)での福井ブローウィンズとの一戦を勝ち切り、チーム史上初となる10連勝を成し遂げた。クラブ創立12年目の快挙を一目見ようと訪れた3602人の観客が勝利を後押しした。
福島は試合開始から相手を圧倒。第2クオーターの6連続失点の場面もあったが、益子拓己(25)がディフェンスリバウンドでチームに流れを呼び戻した。益子は「マルシャンHCの戦術を信じれば、勝てるという自信があった」と信頼の強さを見せた。
マルシャンHCが合流して1カ月後の9月、盛岡市で臨んだ「TOHOKU
CUP(東北カップ)」では6チーム中最下位だった。選手らは強度の高い守備から速攻に転じる新たな戦術を理解し始めた段階だった。マルシャンHCは選手に誠実に向き合い、目の前の課題解決に集中する姿勢で指導を重ねた。選手らは指示を受けた立ち位置、入れ替わりのタイミングなどにプレーで応じ、短期間でチームとしての完成度を高めた。
4年前から応援している南相馬市職員の鈴木有治さん(67)はスタンドで観戦し、チームの一体感を味わった。「10連勝にとどまらず、明日も勝って勝ち星を重ねてほしい」と期待を寄せた。