福島のニュース
乳児期の子育て家庭を支援する県内初の「赤ちゃん食堂」は9日、福島県郡山市の複合施設おおまちてらす内の県立乳児院などで開かれ、親子がおいしい食事と安らぎの時間を堪能した。
施設を運営する星総合病院と五つの専門学校などでつくるFSGカレッジリーグの包括連携協定に基づく取り組み。育児で孤立する「孤育て」を防ごうと企画し、生後7~9カ月の乳児と保護者の5組が参加した。
乳児は、星総合病院の管理栄養士が監修したアオノリ風味のおかゆなど、離乳食中期(もぐもぐ期)のメニューを口にした。普段は自分の食事に手間をかける余裕がない母親は、国際ビューティ&フード大学校シェフ学科の学生が考案した彩り豊かな弁当を味わった。
同校トータルビューティ学科の学生はハンドトリートメントで母親を癒やし、国際ビジネス公務員大学校こども保育科の学生は親子触れ合い遊びや絵本を紹介した。乳児院の保育士や看護師、管理栄養士による子育て相談も実施した。
長女うるひちゃん(7カ月)と参加した猪苗代町の会社員安部せえなさん(28)は「手の込んだ料理を食べられ、久々に心からゆったりできた。同じくらいの月齢の乳児を持つママと話せる機会にもなった」と笑顔を見せた。
星総合病院などは参加者の感想などを踏まえ、次回の開催を検討する。

