「事業承継マッチングｉｎ福島」　４社の代表者が現状伝える　日本政策金融公庫の主催で福島県内初開催

企業名を公表した上で後継者募集を目指す「事業承継マッチングｉｎ福島」は１１日、オンラインで開かれた。承継を検討している福島県内４社の代表者らが登壇し、事業の現状や後継者に望む方針などを伝えた。
日本政策金融公庫の主催で福島県内初開催。同公庫福島支店によると、取引先や従業員の不安を防ぐ観点から企業名を伏せて承継先を探すケースが多い一方、実名の公表は幅広く後継者を探せる利点がある。
後継者を探す福島県猪苗代町の日本料理店「芳本茶寮」、同県いわき市の「レストラン
ぷらたなす」、同県二本松市のソフトクリーム製造販売業「あだたらのちち
きよミルク」、同県川俣町でみそ・納豆などを製造販売する「増田屋商店」が臨んだ。
オンラインの配信先となった福島市のグランパークホテルエクセル福島恵比寿に４社の代表者が集まり、自社の概要を説明した。「あだたらのちち
きよミルク」の千葉清美さんは「安達太良地域の美しい田園風景を未来につなげるという、創業理念を引き継いでくれる方に承継したい」と語った。
県内外の経営者や企業を検討者ら約８０人が参加し、４社に店のこだわりや周辺環境などを質問していた。