「農業版企業誘致」称賛 内堀知事が福島県矢吹町を訪問 所有者と担い手候補をマッチング 4法人進出

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「農業版企業誘致」称賛 内堀知事が福島県矢吹町を訪問 所有者と担い手候補をマッチング 4法人進出

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内堀雅雄知事は7日、福島県矢吹町を訪れ、町が2024(令和6)年度から開始している「農業版企業誘致」について職員などから説明を聞き、理解を深めた。
矢吹町は2023年、全農地の約10%となっている中で、平たんで広い耕地を確保できる地形や、首都圏に通じる東北自動車道矢吹インターチェンジ(IC)まで車で10分程度の立地条件などを生かそうと事業に踏み出した。
町は農業に参入意欲のある異業種の企業、多産地化を目指す農業生産法人などにオンラインセミナーなどを通して強みをアピールし、所有者と新たな担い手候補を取り持った。今年度時点で100件ほどが照会した。そのうち30件が具体的な相談を行っており、4社の農業法人が進出している。農業振興課の渡部聖矢係長が内堀知事に説明した。
事業を利用し、矢吹町で枝豆などを栽培しているまどか菜園(郡山市)の鈴木清美代表も同席した。矢吹町で農業をする強みなどを内堀知事に伝えた。
内堀知事は「町の強みを生かした農業で企業誘致をするという発想が素晴らしい。県全体で矢吹町の取り組みを広げて盛り上げていきたい」と称賛した。(県南版)