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福島県富岡町仏浜で１０月下旬に開店した自転車販売店「ＴＵＲＴＬＥ
ＣＹＣＬＥ（タートルサイクル）」店長の川崎隼輔さん（４３）が、町地域おこし協力隊の委嘱を受けた。川崎さんは「自転車を通じた地域活性化や、地域の情報発信に取り組みたい」と意気込んだ。
川崎さんは１０月に千葉県松戸市から移住し、店長として勤めている。中古スポーツ自転車専門店に長く勤務し、実業団レーサー・メカニックも務めてきた。勤めていた自転車専門店では動画投稿サイト「ユーチューブ」に出演し、自転車の魅力を多くの人に届けてきた。東日本大震災と東京電力福島第１原発事故からの復興が進む町で、新たな挑戦に取り組もうと移り住んだ。
タートルサイクルを運営する「Ｒａｂｂｉｔ＆Ｔｕｒｔｌｅ（ラビット＆タートル）」が川崎さんの受け入れ事業者となった。川崎さんは協力隊として自転車の技術や経験を生かしながらスポーツ事業を軸とした町の課題解決に取り組む。任期は最大で３年。
町役場で委嘱状の交付式に臨み、山本育男町長とラビット＆タートルの野田翔一郎代表らと意見交換した。オフロードの周回コースで行われる自転車競技「シクロクロス」の実施など、自転車による町内活性化の可能性などについて語った。
山本町長は「修理や販売による新たな自転車文化の振興だけでなく全国各地への情報発信にも期待している」と激励した。（相双版）