ダイヤ・運賃改正へ 福島県いわき市の新常磐交通路線バス 平日16便土日祝17便減、5%値上げ 13日申請

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新常磐交通(本社・福島県いわき市)は一般路線バスのダイヤと運賃を12月15日から改正する。平日の16便、土日祝日の17便を減便し、運賃を約5%引き上げる。運賃値上げは4月以来。13日、ダイヤと運賃改正を福島運輸支局に申請する。
12日、市内で開かれたいわき都市圏総合都市交通推進協議会で改定方針を示した。平日は同市南部を中心とした6路線計16便、土日祝日はJRいわき駅周辺などの5路線計17便を減便する。同社は利用状況を踏まえ「乗車人数が比較的少なく、代替移動手段を確保できる便を削減した」としている。路線の効率化に向けて来年4月1日の実施も視野に改正の検討を続ける。
値上げは東北運輸局の許認可を得て、今年4月に17年ぶりに改めた上限運賃に基づいて行う。上限運賃として19・77%の引き上げを認められていたが、同社は当時の改定では激変緩和措置として約13%の値上げにとどめていた。今回はさらに約5%の値上げを実施する。値上げ幅は区間により異なるが、10~40円程度という。主な区間の片道料金はいわき駅前―医療センター間が280円から290円に、いわき駅前―上三坂間が1250円から1290円に値上げする。初乗り運賃(200円)と、1キロ当たりの基準賃率(55円)は現行のまま。
同社は減便に伴うダイヤ改正や値上げの理由として運転手不足、物価や燃料費の高騰によるコストの増大などが背景にあると説明。改正は収支改善や運行の安定化に必要不可欠な措置とした上で「持続可能なバス路線の実現に向け、引き続き乗務員の確保と利用促進に取り組む」としている。
ダイヤ・運賃改正の詳細は13日の福島運輸支局への申請後、同社ホームページで公開するという。◆新常磐交通が12月15日のダイヤ改正で減便を予定しているバス路線(かっこ内は削減する便数)【平日】(1)湯本―小野田(4便)(2)湯本駅―湯本常磐病院―湯本高(1便)(3)湯本―根岸(5便)(4)植田―上遠野(1便)(5)川部循環=外回り=(2便)(6)勿来―早稲田(3便)【土日祝】(1)平―好間平抗(1便)(2)平―上平窪(4便)(3)いわき―医療センター―八仙―小名浜(1便)
平―医療センター―イオンモール―小名浜(1便)(4)ラパーク―鹿島SC―イオンモール―小名浜(7便)(5)泉―小名浜(2便)
泉―イオンモール―小名浜(1便)