12月1日から一方通行 南湖公園(福島県白河市)の交通安全対策 安全な観光地目指す 来年度以降、遊歩道検討も

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12月1日から一方通行 南湖公園(福島県白河市)の交通安全対策 安全な観光地目指す 来年度以降、遊歩道検討も

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福島県白河市は国史跡・名勝南湖公園の交通安全対策として検討していた、園内を通る市道の一方通行化を12月1日に始める。白河藩主松平定信が登場しているNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」効果などで来園者が増える中、より安全に過ごせる観光地を目指す。11日、発表した。
一方通行とする区間は園内の市道の大半に当たる約650メートル。昨年7月から4カ月間にわたり、一方通行化の試験を行い、安全確保の効果や交通環境への影響を検証した。区間内は1日平均1500台が通行するため、規制による混雑や渋滞が懸念されたが、期間中に問題視する声は寄せられなかったという。
園周辺は地域住民が通勤や買い物に使う県道南湖公園線や国道289号、国道294号が通る。一方通行化する市道は1車線で289号の抜け道に使われている。大事故はないものの、朝夕の通勤時間帯などは交通量が集中し、歩行者の安全面が課題となっている。
市は通行規制に続いて来年度以降に遊歩道を設ける予定。将来的には通行止めも検討している。市都市計画課の担当者は「公園周辺を通る国道や県道に車が分散すれば渋滞は起きないと確認できた。地域の皆さんに理解と協力をお願いしたい」としている。(県南版)