福島のニュース
福島市出身の作曲家古関裕而さんの母校・福島商高の古関裕而音楽祭は11日、同市のふくしん夢の音楽堂で開かれた。古関さんの野球殿堂入りのきっかけをつくった慶応大名誉教授の池井優さんが「古関裕而と応援歌」をテーマに、当時の思いを語った。
池井さんは古関さんと妻金子さんをモデルとした2020(令和2)年のNHK連続テレビ小説「エール」で機運が高まり、2023年に殿堂入りを遂げるまでを振り返り「福島にとって明るいニュースだった。地域と人をつなぐ古関メロディーは今後も受け継がれていく」と語った。
池井さんは高校野球や東京六大学、プロ球団の応援歌を多く手がけ、音楽を通して競技を支えた古関さんの殿堂入りを提唱。発起人会の発足、「殿堂入りを実現する会」の設立をけん引し、野球殿堂博物館への推薦書提出などに取り組んだ。
音楽祭は古関さんの功績を後世に伝えようと3年に1度催している。5回目の今回は福島商高音楽部の吹奏楽班と合唱班が「高原列車は行く」や「長崎の鐘」などを披露。同高出身のシンガー・ソングライターMANAMIさんも出演した。

