東京デフリンピック 福島。Jヴィレッジでサッカー男子始まる 手話などでエール

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東京デフリンピック 福島。Jヴィレッジでサッカー男子始まる 手話などでエール

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日本初開催となる聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」は開幕に先立ち14日、Jヴィレッジ(楢葉・広野町)でサッカー男子競技が始まった。予選リーグを行い、日本代表はオーストラリア代表に8―0で快勝した。選手がしぐさでやりとりする「音のないサッカー」を約2300人が観戦し、手話などでエールを送った。
日本代表は試合を通じてペースを握り、得点を重ねた。ゴールに攻め入る度、来場者は手話をベースにした「サインエール」で「行け」「大丈夫、勝つ」などとメッセージを送った。
試合前に式典を行い、内堀雅雄知事が手話を交えて「復興のシンボルであるサッカーの聖地で練習の成果を存分に発揮してほしい」と歓迎の言葉を述べた。元サッカー日本代表で日本障がい者サッカー連盟の北沢豪会長があいさつした。
県内の小中高など15校から約900人の児童生徒が招待された。選手と共に入場するエスコートキッズを務めた県立聴覚支援学校小学部6年の佐藤梯智さん(11)と佐久間悠礼さん(11)は「県内で大きな大会が開かれうれしい。世界一になってほしい」と願った。
15日に東京体育館で開会式が行われ、開幕する。