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グローバル人材育成や教育旅行誘致を目指し、福島県郡山市の椎根健雄市長らは3日間、台湾を訪れた。現地教育機関の関係者らと意見交換し、一層の交流深化に向けた鍵を探った。
椎根市長の海外公務は就任後初めて。二瓶元嘉市学校教育部長ら計5人が6日に出国し、現地入りした。
2日目の7日は台北市政府教育局を訪れ、鄧進權副局長らと意見を交わした。椎根市長らが台湾と郡山市の学校がオンラインなどを通して交流した事例などを紹介。相互交流の継続を誓い合った。
現地高校の大安高級工業では、台北市の小中学校17校から21人が参加した説明会を開いた。椎根市長は国内有数のコハクチョウ飛来地として今夏にラムサール条約に登録された猪苗代湖など郡山市の魅力を紹介。「教育旅行などを通してぜひ郡山に足を運んでほしい」と呼びかけた。二瓶部長は郡山市の教育施策を説明した。
一行は昨年11月にオンラインで郡山市の金透小と交流した蛍橋国小も訪問した。
最終日の8日は現地最大の旅行博「2025台北国際旅行博(略称・ITF2025)」を視察した。世界各国から約1600のブースが並び、福島空港と直行便を結ぶタイガーエア台湾などを見学した。
椎根市長は現地訪問を振り返り、「台湾の人は旅行への熱意が強く今後も観光資源の積極的なPRが必要。教育旅行の誘致につながる取り組みを進めていく」と意欲を示した。(郡山版)

