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福島市万世大路を守る会の活動に協力している福島県二本松市の福地祐一さん(45)は、大平橋近辺の約1・5キロの伐木・刈り払いを完了し、6メートルの幅員をよみがえらせた。
同会は10年前から、福島市と山形県米沢市を結ぶ国道13号の旧道「万世大路」の維持補修にボランティアで取り組んでいる。福地さんは守る会の活動を知り、国道13号から約7キロに位置する大平集落跡の先の大平橋、杭甲橋、栗子隧道間で、林業会社勤務の技術と経験を生かし、作業を進めてきた。
大杭甲登山道整備にも関わった福地さんは「自分の得意分野で守る会の活動に協力したいと考えた」と振り返った。守る会の岡部達也代表は「われわれの活動では車1台が通れる幅員を確保するので精いっぱいだった。福地さんは作業が丁寧で大変感謝している」と語った。
万世大路は1966(昭和41)年、国道13号供用後廃道となった。行政の管理を離れているが、山菜採りや沢登り、氷柱見学など四季を通じて来訪者が見られ、貴重な歴史的・文化遺産として関心を集めている。(県北版)

