福島のニュース
福島県は、矢吹町西長峰で死んでいた野生のオオハクチョウ1羽を国立環境研究所で遺伝子検査し、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたと18日、発表した。県内での確認は今季初めて。環境省は死骸が見つかった場所の半径10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定し、県や関係市町村による警戒を強めている。
地域住民から県県南地方振興局にオオハクチョウが死んでいると連絡があり、14日に死骸を回収した。県によると、他に死骸や衰弱したオオハクチョウはこれまでに発見されていない。
環境省が定めた監視重点区域は【地図】の通り。県は区域内を2日に1回巡視するなどして監視する。半径3キロ以内にある家禽飼育農場には注意を喚起し、飼育している鳥の健康観察の徹底を指導する。
県は18日、福島市の県自治会館で緊急の庁内連絡会議を開き、今後の対応などを確認した。県民に対して①野鳥の死骸を素手で触らない②野鳥の排せつ物などに触れたら手洗い、うがいをする③同じ場所でたくさんの野鳥が死んでいた場合は県や市町村に連絡する―などと呼びかけている。

