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福島県の伊達市議会と市内の伊達高は18日、同市の環境や福祉、観光分野などをテーマに意見交換会を開いた。高校生と市議が率直な意見を出し合い、ふるさとの将来像について語った。
次世代を担う高校生の市政運営への関心を高め、市の活性化実現を目指そうと市議会が初めて企画した。同校の「地域探究未来学」授業の一環で2年生34人と市議19人が参加した。菅野喜明議長が市議会の役割を説明し「各テーマで議論を深めてほしい」とあいさつした。
福祉や行政、食と健康、教育、観光など6グループに分かれて生徒、市議らがそれぞれの考えを述べた。生徒の橘内莉渚さんは、市民が楽しめる公園の新設や遊具の更新を要望し、三浦寧々花さんはZ世代など多くの若者が市に訪れるための施策を提言した。市議らは、魅力あるまちづくり実現に向けた生徒たちの斬新なアイデアに共感しつつ「市への要望に向け、各施策の事業費など課題を検証する」と答えた。議論は来年開業するイオンモール伊達を見据えた市のPRや熊などの害獣対策にも及んだ。
各グループ代表の生徒が、まとめた意見をそれぞれ発表した。生徒たちは「活性化案の実現に期待したい」と充実感をにじませた。
参加した生徒は9月に開かれた同市議会定例会の一般質問も傍聴し、市政運営について触れていた。(県北版)

