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ラーメンチェーン大手・幸楽苑(福島県郡山市)は2030(令和12)年を目安に、現在346店舗の直営店を400店舗まで増やす。東北地方を中心に、関東までの既存店舗がある地域に集中出店する「ドミナント戦略」を推進する。20日、黒字となった2026年3月期中間決算の説明会をオンラインで開き、明らかにした。
新たに示した目標は、2029年3月期までに23店舗を新規出店するとした今年4月~2028年3月の3年間の中期経営計画を上回る。東北地方の通行量の多い道路沿いだけでも40~50店は開店できる可能性があると分析し、出店ペースは毎年10店舗ほどと想定している。
同社はピーク時の2017年11月には548店舗を直営していた。運営効率化や収益性向上のため、京都工場の売却や西日本からの店舗撤退を進め、2018年3月期以降は新規出店を控えていた。2023年6月に創業者の新井田伝会長兼社長がトップに復帰して経営再建に着手。業績回復を受けて2026年3月期に新規出店を再開し、現時点で2店舗を設けた。
新井田会長兼社長は説明会で「再成長元年がテーマの今期は、来期以降の飛躍の準備期間としたい」と述べた。

