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中央味噌研究所の第66回全国味噌鑑評会で、内池醸造(福島市)の「特別醸造蔵出し味噌
極」、宝来屋本店(郡山市)の「糀屋がつくった昔なつかし糀味噌」、根田醤油(白河市)の「天塩みそ」、会津天宝醸造(会津若松市)の「会津こしひかり味噌」の4銘柄が全国味噌工業協同組合連合会長賞に選ばれた。研究所が20日、発表した。
会長賞は最高賞の農林水産大臣賞などに次いで3番目の評価。福島県内の15点を含む287点が全国から出品された。色や香り、味を総合的に審査し、農林水産大臣賞、農林水産大臣官房長賞、全国味噌工業協同組合連合会長賞、中央味噌研究所理事長賞、全国味噌鑑評会審査長賞を決めた。
内池醸造の「特別醸造
蔵出し味噌
極」は冴えのある色に仕上げ、2年連続の会長賞に輝いた。岩本日出明常務は「大変名誉なこと。伝統技術を継承し、よりよい商品づくりに励みたい」と話した。
宝来屋本店の「糀屋がつくった昔なつかし糀味噌」は国産大豆の表皮を多くむき、中身の良い部分だけを用いた。柳沼広人社長は「『日々の食卓をやさしく支える発酵食品』を真面目に作り続けたい」と語った。
根田醤油の「天塩みそ」は大豆の皮を時間をかけて下処理し、舌触り良く仕上げた。鈴木豪彦専務は「10年以上、賞に縁が無かったので本当にうれしい。毎年の品評を振り返り、納得いく品にできた」と誇った。
会津天宝醸造の「会津こしひかり味噌」は会津産コシヒカリと大豆(アヤコガネ)を使い、旨みと塩味と甘味のバランスを整えた。満田盛護社長は「地元の原料を使い、栄誉ある賞を頂けた。技術研鑽に努める」と話した。

