「ムシテック」入館料値上げ　市外の学校は利用有料化　売却目指し収益増図る　福島県須賀川市

福島県須賀川市はふくしま森の科学体験センター「ムシテックワールド」の入館料を値上げするとともに、市外からの学校利用を有料化する。２０２６（令和８）年度末までに民間の売却先が見つからなければ建物解体を検討するとしている中、施設の収益性を高め、利活用を検討する民間企業が事業化しやすい環境整備につなげる。
１２月定例議会へ条例改正案を提出する。条例改正後、来年４月からの実施を予定している。同施設は建物の老朽化や、物価高騰によって維持管理費の増加が見込まれており、施設収入を増やし、民間企業進出のハードルを少しでも下げるのが狙い。
学習利用の観点から２００１（平成１３）年の開館以来、学校単位での施設利用は市内外を問わず無料にしてきた。値上げや有料化後の料金は議会提出前のため明らかにしていない。
市によると２０２２（令和４）年度から２０２４年度の入館者数は約５万４５００～６万９千人で推移しており、市外の学校単位での利用者はそれぞれの年度で１割程度となっている。