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福島県いわき市の平一中で19日、かつて同校に在籍していた音楽家・永野美佐子さんから贈呈されたグランドピアノ披露式が行われた。生徒は大先輩の奏でる音楽と心のこもった贈り物に感激していた。
永野さんは平一中で2年生まで学び、その後は東京芸大付属高を経て東京芸大ピアノ科を卒業。ドイツ留学後、国内外で演奏活動を行ってきた。愛知県立芸術大名誉教授などを務めた。2008(平成20)年にコンサートの益金を使い、平一中の音楽会のためにトロフィーを寄贈。音楽会の最優秀賞は「永野美佐子賞」と名付けられている。
披露式には全校生約450人が参加した。小玉則子校長が「生徒に思いを寄せてくれている永野さんのように、皆さんも母校への思いを大切にしてほしい」とあいさつ。永野さんは寄贈したピアノで「エリーゼのために」などを演奏し、「久しぶりの母校。懐かしい思いがいっぱい。合唱からはさまざまなことを学べる。いつもエールを送っているので大きく成長してほしい」と生徒に呼びかけた。
新妻獅琉生徒会長が「感謝の気持ちを忘れず大切に使わせていただきます」と述べて感謝状と記念品を手渡した後、寄贈を受けたグランドピアノの演奏で生徒が校歌を披露した。(いわき版)

