福島市の飯坂温泉に新名所　「旧採進堂酒店」が酒と旅の拠点に

福島市の飯坂温泉街にある国登録有形文化財（建造物）の「旧採進堂酒店」は、地酒が楽しめる角打ちスタイルの酒場とドミトリー（簡易宿泊施設）として生まれ変わった。施設は採進堂酒店の名称を引き継ぎ、新たなスタートを切った。
旧採進堂酒店は１８９８（明治３１）年ごろに建てられたとされ、木造２階建ての商家建築。古き良き外観を生かしつつ、施設をリノベーション工事した。
１階は、購入した酒がその場で味わえる。地酒をそろえて一杯５００円で楽しめ、福島県ゆかりのおつまみを取りそろえる。営業は金、土、日曜日で午後１時から同６時まで。
２階は４室の宿泊施設となり、料金は１室２人８０００円から。４人まで泊まれる部屋もある。
経営する浪木克文さん（６０）＝福岡県出身＝は、施設を写真撮影する観光客を見かけ、復活に達成感をにじませた。「今後は施設の運営に加えてまち歩きツアーの拠点にするなど、地域の活性化に力を入れていく」と意気込みを述べた。（県北版）