福島市瀬上町の柳沼を流れる摺上川右岸 堤防の整備検討へ 町内会が県に要望 自然災害頻発踏まえ判断

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福島市瀬上町の柳沼を流れる摺上川右岸 堤防の整備検討へ 町内会が県に要望 自然災害頻発踏まえ判断

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福島市瀬上町字柳沼を流れる摺上川右岸の堤防のない区間約80メートルについて、2026(令和8)年度にも堤防整備に向けた検討に入る。地元の瀬上町町内会連合会と柳沼、進幸両町内会の要望に対し28日、考えを示した。
地元町内会が堤防の整備を求めた場所は、摺上川に架かる幸橋のたもとで、ここだけ約80メートルにわたって堤防がない。南側には住宅地が広がっている。
県内に甚大な被害をもたらした2019(令和元)年10月の台風19号の際には、幸い浸水被害はなかったものの、安全な生活環境を整え、住民の生命と財産を守るには堤防が欠かせないとして住民側は周辺を管理する県に整備を求めた。県は近年の自然災害の頻発化・激甚化を踏まえ、検討が必要と判断した。
連合会の島貫英信会長と進幸町内会の桜田浩二会長が県庁に中川善則県北建設事務所長を訪ね、要望書を手渡した。唐橋薫土木部次長・河川港湾担当が同席した。中川所長は「浸水の可能性がないとは言えない。来年度、検討したい」と応じた。(県北版)