福島県大熊町の魅力、歩いて満喫 「フットパス」町内コース完成 誘客の呼び水に お披露目会で参加者交流

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福島県大熊町の魅力、歩いて満喫 「フットパス」町内コース完成 誘客の呼び水に お披露目会で参加者交流

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東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で避難地域が設定された市町村を歩き、復興の状況を確認しながら地域の魅力に触れる「フットパス」の福島県大熊町コースが完成した。コースを活用して町に人を呼び込み、交流人口拡大や地域活性化につなげる。29日、お披露目イベントが催され、関係者がコースを歩いて町の素晴らしさを再認識した。
県観光物産交流協会が主催し、今年度からコースづくりを進めてきた。住民らの意見を踏まえ、町内下野上地区に4.8キロを設定した。産業交流施設「CREVAおおくま」を発着点にJR大野駅や大熊インキュベーションセンター、イチョウ並木などを巡る。震災と原発事故が発生する前の町民の営みを感じられる他、新たに完成した施設も回って町の歴史を体感できるよう工夫した。
お披露目イベントには地元自治体やまちづくり団体の職員ら約50人が参加した。特別ゲストにタレントのなすびさん(福島市出身)を招いた。参加者同士で交流を深めながら、思い思いに歩みを進めた。
フットパスは英国発祥で森林や田園、古い街並みなどを通る小径を意味する。