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福島民報社の「日本一の健康長寿県を目指す
県民健康セミナー」は30日、福島市の摺上亭大鳥で開かれ、参加者が健康づくりや認知症への理解を深めた。
福島医大の後援、JA共済連福島の特別協賛。約170人が聴講した。福島医大医学部病態制御薬理医学講座の下村健寿主任教授は「健康長寿には食や運動が不可欠」とし、食べ方の工夫や定期的な運動の重要性を指摘。「無理なく続けられることが重要だ」と呼びかけた。同講座の前島裕子准教授は脳内で分泌されるホルモン「オキシトシン」を紹介。老化対策や脳の健康維持につながる効果が期待されるとして、下村教授らと進める最新研究を説明した。2021(令和3)年から福島民報で連載中のリレーエッセー「医心伝心」百回到達記念として、執筆担当の下村教授と前島准教授がトークセッションを繰り広げた。
認知症の人と家族の会の佐藤恵美子さんは認知症患者の夫の介護経験を交えながら、当事者やその家族のケアの必要性を訴えた。
セミナーの様子は後日、動画投稿サイト「ユーチューブ」の福島民報公式チャンネルで公開する。

