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第31回中山義秀文学賞の贈呈式は30日、福島県白河市の新白信ビルで行われた。初の2作受賞となった「雪夢往来」(新潮社)の木内昇さん、「二月二十六日のサクリファイス」(PHP研究所)の谷津矢車さんをたたえた。
主催する中山義秀顕彰会の会長を務める鈴木和夫市長が式辞を述べ、木内さんと谷津さんに正賞と副賞の賞金100万円、白河市大信産のコシヒカリ1俵、白河だるまを贈った。最終選考委員の一人である作家澤田瞳子さんが講評し、花束を手渡した。
木内さんは「我流で書いた地味な物語を引き上げてもらい、とてもありがたい」、谷津さんは「作家として2合目に立った気持ちがある。さらに上を目指す」と喜びを語った。引き続き「歴史小説を読む、書く、語る」をテーマに、2人が記念対談した。
賞は市と市教委、中山義秀記念文学館の共催、福島民報社など後援。2次選考は福島民報社の紺野正人論説委員長らが審査した。

