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会津信用金庫(本店・福島県会津若松市)は会津若松市の蚕養国神社や観光業者と連携し、歴史的建造物や郷土料理を生かした会津ならではの婚礼をはじめとする個人的な行事を手がける事業を始める。市内の七日町通り商店街の美容室や花屋とも協力し、地域内の消費やまちづくりの活性化につなげる。
七日町通りは年間約45万人が訪れる観光地だが、婚礼などの事業を行う仕組みがなかった。「会津の歴史を背景にした和婚」のブランドを確立し、新たな魅力を発信しようと会津信金が企画した。
結婚式の他、七五三や金婚・銀婚式、還暦・米寿祝いなど、人生の節目となるさまざまな行事が対象となる。弘仁2年に創建されたと伝えられる蚕養国神社で神事や催事を執り行う。渋川問屋では地元食材を生かした料理を振る舞う。催事に必要な花や引き出物、ヘアセットなどは全て七日町通りの事業者で賄う。一組ごとに要望を聞き取るオーダーメードの催事を手がける。
一組当たり数十万円の消費が地域内で完結し、年間1~2千万円の経済効果を見込んでいる。今後、詳細な事業内容を詰める。
会津信金の星幹夫会長、蚕養国神社の大泉瑞穂宮司、渋川問屋の渋川義満社長、七日町観光案内所の小畑匠代表が1日、市内の会津信金本店で発表会を開き、連携協定を結んだ。星会長は「これまでにない魅力的なプランを提供し、地域経済の好循環につなげる」と語った。

