先人の遺業、次世代に 安積野開拓顕彰会創立50年式典 福島県郡山市の開成山大神宮

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先人の遺業、次世代に 安積野開拓顕彰会創立50年式典 福島県郡山市の開成山大神宮

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明治初期の安積開拓で入植した士族の子孫でつくる安積野開拓顕彰会の創立50周年記念式典は11月30日、福島県郡山市の開成山大神宮で行われた。会員らが近代郡山の基礎を築いた先人の遺業を次世代に受け継ぐ決意を新たにした。
約40人が出席した。大内嘉明会長は7月に開かれた国連の水と災害に関する特別会合に天皇陛下が寄せられたメッセージで、安積開拓・安積疏水開削事業への言及があったと紹介。「会員のご苦労をもとに顕彰活動を展開し、今日に至る」と式辞を述べた。
椎根健雄市長、玄葉光一郎衆院副議長(福島県2区)、根本匠元衆院議員、横田泰和安積土地改良区副理事長が祝辞を述べた。祝賀会も開いた。
式典に先立ち、開成山大神宮境内で創立50周年記念碑を除幕した。1981(昭和56)年10月に建立した安積野開拓顕彰碑の隣に設けた。
顕彰会は1976年、辛苦に耐えて原野開拓を実現した先人の功績を広く伝えようと、入植者の子孫らで設立した。■記念誌を製作
安積野開拓顕彰会は創立50周年記念誌を製作した。安積開拓に功績のあった大久保利通、中條政恒をはじめ先覚者や、ゆかりの9自治体と姉妹都市、各藩の入植状況、顕彰会の50年の歩み、現在の活動状況などを紹介している。A4判60ページ。(郡山版)