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福島県双葉町の町営住宅「駅西住宅」の住民による防災の集いは11月29日、住宅の集会所で始まった。今年度中に計3回催し、住民の防災意識を高め、安心して暮らせる体制を整える。
住宅の管理組合が主催し、初回は約20人が参加した。浪江町のいのちとぶんか社取締役で、防災士の資格を持つ葛西優香さんを講師に招いた。
葛西さんは浪江町での防災の取り組みを説明。伝統芸能やイベント、戸別訪問を通じて移住者を含めた町民が交流を深め、自助・共助につながっている事例を紹介した。グループワークも実施し、効果的な防災の在り方に意見を交わした。
駅西住宅には現在、約百人が暮らす。高齢者や子育て世帯も多く、幅広い世代が緊急時に協力できる仕組みの構築が課題となっている。管理組合の国分信一組合長は「(防災の集いなどを通して)住民同士が互いに見守りができる関係をつくっていきたい」と述べた。(相双版)

