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福島県南会津町の開当男山酒造の渡部純平さん(30)は、蔵の後継者として手がけた「南花[なんばな]」の酒造りに力を入れている。花から分離させた花酵母を使った酒で人気が高い。年明けの仕込み開始に向けて準備を進める。
東京農大醸造科学科出身で、花酵母の研究に取り組んだ。酵母ごとに酒質が大きく変化するのに魅力を感じた。蔵に入ったのは5年前。自分が中心となり、花酵母を使った酒造りを始めた。母校の花酵母研究会に所属し、大学で生み出された酵母を使用する。
試行錯誤の末、ナデシコとベゴニアの花酵母を使った酒を生み出した。ナデシコの純米吟醸はフルーティーな味わい、ベゴニアの純米酒は爽やかな香りが特長だ。年明けに南花シリーズの3度目の仕込みが始まる。「春先に出荷できるようになる。前回仕込んだ酒はうまみが増しているので試してほしい」と語った。
「純米吟醸
なでしこ」は720ミリリットル入り1980円、「純米
ベゴニア」は1870円(いずれも税込み)。取扱店で販売している。問い合わせは同社へ。

