福島県立医大の理事長予定者に鈴木氏を選出 学長も兼任

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福島県立医大の理事長予定者に鈴木氏を選出 学長も兼任

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任期満了に伴う福島医大の理事長選考で、理事長選考会議は4日、学内で開かれ、理事長予定者に教育・研究担当理事で副学長の鈴木弘行氏(59)を選んだ。この結果を受け、内堀雅雄知事が鈴木氏を理事長に任命する。任期は来年4月1日から3年で、理事長は学長を兼ねる。法人化に伴い設けられた理事長は鈴木氏が4代目で、歴代最年少となる。
透明性を確保するため、新制度で行われた今回の理事長選考。理事長選考会議は10月に選考基準を決定し、11月に鈴木氏を含む理事長候補者2人を選出。候補者による所信表明演説や面接の結果を考慮し、全会一致で鈴木氏を理事長予定者に選任した。
理事長選考会議の竹石恭知議長(福島医大副理事長)は選考理由について、これまで鈴木氏が教育・研究・診療に力を注ぎ、着実に成果を積み重ねてきた点や、コロナ禍の際に付属病院長として院内職員の陣頭指揮を執り、県や関係医療機関と連携して危機的状況を乗り越えた手腕などが高い評価を受けたと説明。「鈴木氏の、人口減などを踏まえた長期的視点としてのAI・DXによる業務効率化や県民の健康を支える基盤をつくっていくとの考えは次期理事長として適任」とした。
鈴木氏は学内で記者会見し、「これまでの経験を生かし地域医療の充実に力を尽くし、本学の研究が国際的に発展していくよう進めていく。医学、看護、保健科学の各学部が取り組む医療を統合する形で、さらに良い大学にしていきたい」と語った。
現理事長兼学長の竹之下誠一氏は任期満了の3月31日で退任する。