ドローン使い牛丼配送を実証 すき家からロボテスへ 福島県南相馬市

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ドローン使い牛丼配送を実証 すき家からロボテスへ 福島県南相馬市

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ドローンを使い牛丼を配送する実証試験は5日、福島県南相馬市で公開された。1日から5日まで5日間連続でドローンの2機同時運用や夜間飛行を繰り広げ、実用化に向け採算性や安全性などの課題を洗い出した。
市内のドローン製造業イームズロボティクスや県、牛丼店「すき家」を運営するゼンショーホールディングス、福島イノベーション・コースト構想推進機構が実施した。国道6号沿いの「すき家6号南相馬原町店」から、東に約2キロ離れた福島ロボットテストフィールド(ロボテス)へ牛丼を運ぶ試験を行った。
5日はドローン2機を1人の遠隔操縦者が同時に飛行させる試験を行い、牛丼を入れた段ボールを搭載したドローンが上空60メートルから80メートル、時速約36キロで自動飛行。人家などがないルートを航行し、道中でドローン同士がすれ違いながらロボテスへ牛丼を届けた。自動で段ボールを分離する置き配機能も試した。ドローンのカメラで安全を確認し、人による地上からの監視が不要な「レベル3・5」として実施した。
イームズロボティクスの宇田丞事業推進本部長(46)は「着陸から離陸まで時間がかかってしまった。よりスムーズにしたい」と話した。