福島県矢吹町で遊水地対策協議会 流域治水について理解を深める 模型でイメージ可視化

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福島県矢吹町で遊水地対策協議会 流域治水について理解を深める 模型でイメージ可視化

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福島県矢吹町・三城目地区遊水地対策協議会の第3回講演会は6日、同町の複合施設KOKOTTO(ココット)で開かれ、流域治水について理解を深めた。
約100人が参加した。堀井成人会長と蛭田泰昭矢吹町長があいさつした後、福島大共生システム理工学類の川越清樹教授が「遊水地の可視化に向けた取り組み」と題し、講演した。川越教授は阿武隈川が南から北へ流下する珍しい河川で、台風の経路と一致し増水しやすいと指摘した上で、「遊水地を『自分事』『我ら事』として浸透させ、分かりやすいものを使った対話が大事だ」と述べた。
参加者は会場に設けられた遊水地の模型を見たり、国交省福島河川国道事務所のバーチャル映像を観察したりしながらイメージを膨らませた。
川越教授と東京大大学院農学生命科学研究科の乃田啓吾准教授、富山県立大工学部の吉見和紘講師をアドバイザーに、参加者を交え意見交換も行われた。
会場では講演やパネルディスカッションの内容を文字やイラストでリアルタイムで視覚化する「グラフィックレコーディング」の試みも実施された。(県南版)