福島県内交通死者、昨年超え 7日時点で52人 7人は飲酒運転が原因 福島県警、ルール順守徹底呼びかけ

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福島県内交通死者、昨年超え 7日時点で52人 7人は飲酒運転が原因 福島県警、ルール順守徹底呼びかけ

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今年、福島県内で発生した交通事故の死者が8日までに52人となり、昨年1年間の51人を超えた。今年の死者のうち飲酒運転により7人(昨年ゼロ)が命を落としている。県警は、冬季は日没が一段と早い上、年末年始に向けて飲酒の機会が増えることから交通ルール順守の徹底を呼びかけている。
県内の交通事故死者数の推移は【図】の通り。今年は12月に入り6、7の両日、相馬市と会津坂下町で死亡事故が相次ぎ、昨年の死者数を上回った。死者52人の内訳は歩行者が20人で最も多く、乗用車の運転手10人、バイク8人、乗用車の同乗者7人、自転車5人などと続いている。65歳以上の高齢者の死者は30人で、全体の約57%を占めている。
県警本部交通企画課は車の運転手にハイビームへの小まめな切り替えなど、ライトの適正な利用を求めている。歩行者に対しては夜光反射材の着用や道路横断時の十分な注意などを訴えている。大規模検問による事故の未然防止などにも注力していく。
県内の交通事故死者数は1969(昭和44)年の398人をピークに徐々に減少している。2011(平成23)年以降は100人を下回っている。