【師走 ひと模様】「おしゃれ」誰にでも  福島県北地方を拠点に励む大谷桂子さん

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【師走 ひと模様】「おしゃれ」誰にでも  福島県北地方を拠点に励む大谷桂子さん

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ネックレスに指輪、イヤリング…。華やかなアクセサリーが並ぶ。見た目は普通だが、金属アレルギーやまひがある人も使える「バリアフリージュエリー」だ。県北地方を拠点に制作に励む大谷桂子さん(41)の元には年の瀬用に企画した福袋の注文が相次ぐ。






アクセサリーで自身を飾ることが日々の楽しみだったが、27歳で出産し体質変化で金属アレルギーになった。その後、脳卒中を発症。左半身に軽いまひが残り、装着に細かい指の動きが必要な装飾品は疎遠になった。
身に着けると気持ちが晴れ、お守りのような存在だった。物作りは幼い頃から好きだった。ないなら自分で作ろう―。ハンディを抱える人でも楽しめるアクセサリーを約3年前から作り始めた。






アレルギー対策として金属素材の純度を高め、表面をフッ素加工する。かぶるだけのネックレスなど細かい手作業が不要なデザインを心がける。
2年前に起業し今年は県内外の商談会に出展。片手で出し入れできる贈答袋を地元企業と共に作り、世界が広がった。ブレスレットなど新商品開発も思い描く。「おしゃれは誰でもできるよ」。手先に願いを込める。
「Cosaka.jewelry(コウサカ・ジュエリー)」としてウェブサイトを立ち上げ、オンライン販売している。福袋は豪華なデザインの指輪やネックレスが入り、1箱3万3千円、5万5千円、8万8千円(いずれも税込み)の3種類。28日に発売する。問い合わせはCosaka.jewelry
メールcousaka5211@gmail.comへ。