福島のニュース
水中での作業に活用できるドローンを国内市場に初めて本格導入した。目視が困難な水中にあるインフラの点検や災害対応に貢献している。
国内のダムや港湾、下水道などの配管の老朽化は顕著で、早期の点検や保全が課題だ。頻発化、激甚化する自然災害に対応する重要性も高まっている。水中にあるインフラ設備や災害の現場を点検したり調査、捜索したりする場合、危険が伴う。そこで、潜水士が潜る前に水面下の状況を把握。構造物の調査や行方不明者の捜索など、活用の幅を広げている。
ドローンの安全な運行管理に向け、人材育成にも力を入れている。２０１６（平成２８）年に東北初となるドローンスクールを開校。２０１９年には一般社団法人日本水中ドローン協会を設立した。ライセンス制度を構築し、全国に認定スクールを設けた。空中分野で５千人以上、水中分野で２千人以上が学んだ。
空撮サービスなども提供し、水中と空中のドローン「二刀流」で社会課題の解決に努めている。小林康宏社長（４８）は「ドローンをインフラの保全や災害の初動対応に活用し、安心して暮らせる地域づくりに貢献したい」と語った。■メモ▷設
立＝１９９６（平成８）年８月▷社
長＝小林康宏▷従業員数＝２０人▷住
所＝郡山市香久池１丁目１７の３▷電話番号＝０２４（９５４）９９３０