福島市の福島西高生、17日に石川県輪島市・仮設住宅訪問へ 張り子の絵付けで被災者と交流

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福島市の福島西高生、17日に石川県輪島市・仮設住宅訪問へ 張り子の絵付けで被災者と交流

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能登半島地震の被災者を元気づけようと、福島西高(福島市)のデザイン科学科の生徒は17日、石川県輪島市の仮設住宅を訪れる。現地の門前高の生徒と共に張り子の絵付けなどを通じて住民と触れ合う。
昨年、同学科の有志生徒が輪島市で門前高の生徒らと交流した。両校のつながりを継続しようと、今年は生徒が地域に出向く授業「出張!デザカ」の一環として活動している。同学科からビジュアルデザイン(VD)コース2年生の全16人、門前高から授業で仮設住宅訪問に取り組む2年生5人が参加している。9月からオンラインで企画内容を話し合ってきた。
16日にVDコース5人が石川県入りし、17日に輪島市応急仮設住宅の集会所で門前高の生徒と張り子の絵付けやクイズ、餅つきを繰り広げる。張り子のモチーフは福島県の民芸品「三春駒」。来年のえと「午」をかたどった縁起物として選んだ。
訪問の前には、VDコースの生徒が總持寺通り仮設商店街の能村武文代表と面会し、起き上がり小法師を贈る。門前高の生徒には東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の福島県の被災状況や復興の歩み、福島県や福島西高の魅力をまとめた冊子を託す予定。








8日、VDコースの生徒は絵付けで使う張り子の準備を進めた。プロジェクトのリーダーを務める門馬七奈さんは「私たちは東日本大震災発生当時の記憶はない世代だが、震災発生後の生活は体験してきた。同じ立場である能登の人の力になりたい」と意気込んでいる。