若き挑戦者、先頭で体現 福島市の馬場市長が就任会見 メガソーラー、福島駅東口再開発、財政課題に意欲

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若き挑戦者、先頭で体現 福島市の馬場市長が就任会見 メガソーラー、福島駅東口再開発、財政課題に意欲

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任期満了に伴う福島市長選で初当選し、初登庁した馬場雄基氏(33)は8日、就任会見に臨んだ。全国の都道府県庁所在地の現職首長では最年少。「若さを真摯に受け止め、果敢に挑戦していきたい」と思いを語った。
深く一礼し、市役所内の会場に入った。若さを、経験の少ない「デメリット」としながらも、「チャレンジする時間が多くある。『挑戦者』の姿を先頭に立って体現していく」と表情を引き締めた。
会見では、諸課題への対応に言及した。大規模太陽光発電所(メガソーラー)を巡っては、法改正に向けた動きが高まりつつある。馬場市長は今秋に商業運転を開始した先達山に対し「切なさや言葉にならない悔しさがある」と明かした。「福島の教訓を言語化する」として、市内の現状を踏まえて法改正を国に働き掛ける考えを強調した。
市は将来の財政運営に厳しい見通しを立てている。馬場市長は巨額の費用を要するJR福島駅東口の再開発事業をはじめとしたまちづくりには「10年後に絶対後悔しない街をつくる」と言い切る。一方、老朽化によって手を加えなければならない公共施設の多さも認識し、「(将来の財政運営は)楽観視できない」との受け止めも語る。市民の安心と持続的な財政を両立させる豊かな経済都市を目指す意向を示した。