福島のニュース
女性の視点で子育ての悩みに着目した商品を開発、生産している。代表的な商品は子ども用安全帯(ハーネス)「4wayキッズリードDX」。迷子や急な飛び出しに悩むお母さんたちの声から生まれた。
子どもの体やかばんなどに取り付けて使う見た目から、世間では「犬の散歩のようだ」との声も。無意識の声は、子どもの安全を守りたい母親たちにつらい思いをさせた。斎藤祐子社長(43)はハーネスを気軽に使える社会を願い、ファッション性や汎用性を高めた。パーツの色やベルトの長さを自由に選べ、デザインは5万通り以上。子どもの特徴や気分に合わせ、多彩な装着方法を試すことができる。その思いはお母さんたちに届き、累計販売数は2万5千個を超えた。
子どもの弱視の治療具を制作。弱視の早期発見・治療を促す啓発活動にも取り組んでいる。今後は交流サイト(SNS)を活用した商品の販売や子ども向けワークショップの開催にも挑戦したい考えだ。
従業員の多くが子育て中で、家族を介護する人もいる。女性が無理なく働くことができる環境づくりに努めている。斎藤社長は「従業員が幸せでなければ、商品を届ける相手も幸せになれない。家庭を大切にしながらどう仕事を楽しむかを考え、女性の笑顔の輪を広げたい」とほほ笑んだ。■メモ▷創
業=2019(令和元)年9月▷社
長=斎藤祐子▷従業員数=8人▷住
所=福島市泉字弐斗蒔12の6▷電話番号=024(502)8005

